これが実態!30代の奥様にインタビュー「どうやって物件を探しましたか?」 (前編)
今回は、引っ越しを終えたばかりの30代前半の奥様を迎え、「どうやって物件を探したか?」をテーマに聞きました。
取材をしていて感じたのは、私たちが想像していた以上に鋭い感覚をお持ちだということです。
気付きと発見の多いインタビューとなりましたので、ここにお届けします。
── 本日はインタビューに応じていただき、ありがとうございます。いろいろと質問させていただければと思います。
賃貸マンションを探していたとのことですが、まずどうやって物件を探し始めましたか?
最初は不動産ポータルサイトで検索しました。
── 不動産会社に来店しようとは思わなかったのですか?
やりとりとか大変そうですし、なんか、いろんな物件をたくさん勧められそうですし、案内してもらうまではなるべく関わりたくなかったので…。
── どんな条件で検索しましたか?
価格、間取り、広さ、あとは駅ですね。引っ越したいエリアがだいたい決まっていたので。
あと、できれば築浅が希望でした。
── 同じ物件が複数掲載されているときもあったと思いますが、その場合はどんな基準で問い合わせたのですか?
きれいな写真をたくさん載せている不動産屋さんに電話しました。
写真に限らず、情報をしっかり書いてくれている不動産屋さんというか。
そのへんがマメだと、実際に会ってからの対応もしっかりしているのかなと思って。
── 他に注目した点はありますか?
不動産屋さんのホームページは必ず見ますね。たまに、ホームページもないような会社もあるので…。
同じ物件が複数載っていることはけっこうあるので、その中で少しでも信頼できそうな不動産屋さんに問い合わせるようにしています。
── 物件を探していて困ったことや苦労したことはありますか?
希望の物件がなかなか見つからないことですね…。広さが十分な物件でも古かったり、新しくて素敵な物件は予算オーバーだったり…。
やっぱりどこか妥協しないと見つからないのかなと思いました。
たまに「これは条件にぴったり!」と思う物件を見つけて問い合わせても、すでに他の人の申し込みが入ってしまっていたり…。
でも、「それほんとなの?」ということもありました。
── どういうことですか?詳しくお聞かせください。
電話で物件の問い合わせをすると、不動産屋さんに「空き状況を確認しますので、折り返し電話しますね」と言われるんですが、その後、「この物件、他でちょうどお申し込みが入ってしまったようでして、良ければ他の物件も紹介できますので、ご連絡先と希望条件を教えてもらってもよろしいでしょうか?」みたいなかんじで言われることが多いんです。
最初はそんなものなのかなと思いながら返答していたのですが、いろんな不動産屋さんから何度も同じような対応をされたので、あれ?と思い、すでにないと言われた物件情報を再度インターネットで見てみたところ、まだ掲載されてるんですよ。
「私にないって言ったじゃん!なんでまだ掲載してるの?」って思いました。
「もしかして、ないのをわかっていてこの物件を載せ続けて、私と同じようにたくさんの人から個人情報を取ってるの?」って思って。
夫に聞いたところ、「それ、今問題になってるオトリ物件ってやつじゃないの?」って言われて…。
── まさにその通りですね。弊社もポータルサイトを運営しているので、同様の手口は見つけ次第、厳重注意しています。世の中的にも取り締まりがどんどん厳しくなっていますね。
そうなんですね。あれ、ほんとに良い気分はしないです…。「私にないって言ったんだからすぐ掲載するのやめてよ!」って思います。
それからは、ちょっと物件を探す方法も変えました。
物件の問い合わせをして、「その物件はもうないです」って言われてから、翌日またインターネットで確認すると、その物件をきちんと非掲載にしていた不動産屋さんが何社かあったんですよ。
そういう正直な不動産屋さんのホームページをお気に入り登録して、そこで物件を探し始めました。
掲載している情報に信憑性がありますから。
もちろん、きっかけは不動産ポータルサイトですし、ポータルサイトは並行して見ますが、それ以上に、信頼できそうな不動産屋さんのホームページで直接物件を探すようになりました。
── 「信頼できそう」というのは、ようするに「オトリ物件」を載せていない不動産会社ということですか?
そうですね。というか、とにかく物件情報を正確にタイムリーに更新している不動産屋さんですね。
そういう不動産屋さんのホームページをとにかくブックマークしていきました。 物件を探しているときは、もう毎日見ますから。
自分の探している条件で毎日検索をして、「新着」マークがついている物件があればすぐチェックします。
最初は、いくつかの特定のマンションを狙っていたので、自分のスマホの検索で、ブックマークに「○○マンション」というマンション名のフォルダを作っていき、そのフォルダに、信頼できる不動産屋さんのホームページで「○○マンション」で検索したときの検索結果画面のリンクを登録していったりもしました。
その方が、毎日タップするだけで更新情報を見れるようになるのでラクかなと思って。
そうやって見ていると、たとえば不動産屋さんAと、不動産屋さんBのホームページでは、たまに「○○マンション」の空室の数が違っていたりするんです。
これも、どちらかがよりしっかりとタイムリーに情報を更新しているということなのかなと思いました。
▼後編はこちら!
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