INTERVIEW
『お客様を増やして、減らさないこと』
めちゃくちゃ大事な仕事を任されているなあって
思います。
執行役員 マーケティングエンジニア
大中 伸一(2001年 入社)
マーケティングエンジニアの仕事を教えてください。
一言でいえば、『お客様を増やして、減らさないこと』ですね。もう少し正確に言うと、「課題発見→仮説構築→改善実施のサイクルを素早く回し、弊社サービスのユーザー数を増やし、かつ利用継続率を上げ、サービスの成長そのものを引っ張っていくこと」です。(こういう仕事をする人を「グロースハッカー」と呼んだりもします。)
手法としてはどのようなものがあるのでしょうか?
『お客様を増やす』(=新規ユーザーの獲得)方法としては、主に「WEB広告」「SEO対策」「SNS拡散」があり、『お客様を減らさない』(=離脱防止・利用継続率の向上)方法としては、主に「レスポンススピードの向上」「UIの改善(導線や手順の見直し)」「適切なタイミングでのプッシュ通知(アクション促し)」などがあります。具体的な方法について喋ると何時間にもなってしまいますのでここでは割愛しますが、どれもWEBサービスにとって非常に重要な対策だと思います。
どんなスキルが必要になりますか?
先程の対策を行うために必要なスキルとしては、まず何と言ってもGoogle Analyticsでのアクセス解析がしっかりできることを前提に、Yahoo!プロモーション広告やGoogle広告などのWEB広告の知識、広告効果の測定、SEOの最新トレンドの把握が重要になってきます。実際に広告を出稿したり、SEO対策をしたことがあるという経験があれば心強いですね。また、HTML、CSS、JavaScript、PHP、Java、Swift、R、SQLなどの言語を使ってWEBサービスやスマホアプリの開発をしたり、データ分析を行ってきたという経験も大きく生きるでしょう。
マーケティングエンジニアは「エンジニア」という名称がついているくらいなので、実際に手を動かして有効な施作をサービスに組み込める人でなければいけません。数値を並べて分析レポートを書いているだけの単なるWEBマーケターのような仕事とは全然違いますね。
具体的にはどのような業務を行っていますか?
出社したら、まずGoogle Analyticsをチェックします(これがなければ始まらない)。
ページビュー(PV)やユーザー数(UU)、問い合わせなどのコンバージョン数(CV)はどう推移しているか。広告の管理画面もチェックし、異常な変化がないかを確認します。他にも検索順位の確認や、お客様からのご意見、SNSの拡散状況など、分析するために目を通すデータは多岐にわたります。
また、直近で何かしらの改善策を講じていた場合は、その効果が数値に表れているか確認し、それを見てまた分析し、仮説を立て、改善する。
自分が立てた仮説が当たり、明らかに効果が出たときはかなりテンションが上がります(笑)
最後にひとことお願いします。
私もこの業界に入ったばかりの頃は、「良いサービスを作れば、それだけで使ってくれる人の数も自然に増えるはずだ」と思っていました。しかし、もちろんそうではありません。自社サービスが多くの人に「認識」され、実際に訪れてくれた初めてのお客様にその後も「継続」して使ってもらえなければ、利用者の数はまったく増えていかないんですね。
弊社には、何人もの腕の良いスタッフがいて、日々、一丸となって魅力的なサービス作りに打ち込んでいますが、彼らのがんばりも、我々マーケティングエンジニアが行っている「お客様をたくさん連れてきて、ずっと使い続けてもらう」という施作がなければ、すべて水の泡になってしまいます。
自分で言うのもなんですが、めちゃくちゃ大事な仕事を任されているなぁと思います。だって、これって、事業そのものじゃないですか?