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社長のひとりごと2025.07.22NEW

プロンプト経営とスーパーアジャイル組織

プロンプト経営とスーパーアジャイル組織

低リスクで成功確率を上げる組織

こんにちは!鈴木です。
ここ数ヶ月、AI関連の話が続きますが、それだけIT業界はざわついており、当社でも対応に追われています。AIの進化があまりにも早く、それに乗り遅れると企業も個人も圧倒的な差をつけられてしまう状況にあるからです。

この変化の波は業界ごとに影響の大きさが違います。とくに「オンライン×無形物」を扱うビジネスでは、AIの影響をダイレクトに受けており、この波に乗れるかどうかで、進める距離が10倍にも10分の1にもなりそうです。

一方、「オフライン×有形物」を主軸にする業界では、さらに先のロボット革命や無人化が大きな転機となりそうです。ただし、不動産のように高額かつ専門性の高い商品は「信頼できる人から買いたい」という心理が強く働くため、これらの技術だけで完結することは考えにくい分野です。

とはいえ、どの企業も業務効率を上げることは依然として重要です。

そこで今回は、AI時代にあるべき企業スタンスとして当社が新たに打ち出した「プロンプト経営とスーパーアジャイル組織」についてご紹介します。

「プロンプト経営」とは、AIと協働することを前提に業務を再設計し、AIへの指示文(プロンプト)を企業の資産として蓄積していくことで、生産性と創造性の最大化を図る経営手法です。

まず「これは本当にAIに任せられないのか?」を常に問い、AIに相談や試作を依頼することから始めます。最終的な品質の担保は人間が行いますが、途中のチェックや改善案はAIに求めます。

また、自社特有の文脈やナレッジをAIに継続して学ばせることで、アウトプットの質をどんどん向上させることができます。そのため、AI時代では「文脈」を説明する力がますます重要になります。

結局のところ、人に対してもAIに対しても、良い仕事をしてもらうためには、現在の状況や目的をきちんと説明し、より深く知ってもらう努力が依然として大切なのです。

もう一つの柱が「スーパーアジャイル組織」です。
「アジャイル」はPDCAを高速で回す柔軟な開発手法として知られていますが、「スーパーアジャイル」は、そこに自律型AIエージェントを加え、試行回数を何倍にも引き上げることを目指す進化形です(すでに当社ではAIエージェントが人間と会話しながら働いています)。

これまでは1名のプロダクトマネージャー(PM)に数名のスタッフをつけ、同時に2〜3件のプロジェクトをこなすのが限界でした。

しかし今後は、各プロジェクトに「PM1名+スタッフ1〜2名程度+AIエージェント」の小規模チームを編成し、同時に動かせるプロジェクト数を約3倍に増やすことを想定しています。この新体制により、「試作→検証→選別→集中投資」のサイクルを、従来よりも高速で回せるようになります。

このスタイルの最大の利点は、経営リスクの軽減です。ビジネスの本質は「試行回数」です。どれほど緻密に市場を分析しても、結果が出るかはやってみなければわかりません。

極論を言えば、経営とは、暗闇の中で何度も弾を撃ち、手応えを感じたポイントに集中して投資する作業です。従来は、この「弾」の開発に時間もコストもかかっていたため、試行回数に限界がありました。

しかし、AIを活用することで、この制約を大きく改善できます。つまり「スーパーアジャイル組織」は、お客様に価値を早く届けるだけでなく、リスクを最小限に抑えつつ、成功の確率を引き上げる企業モデルでもあるのです。

どんな革命が起きても生き残る力

「AIに仕事を奪われる」という話を耳にする機会が増えました。たしかに、「仕事=与えられた作業をただこなすこと」と思っている人は、そう考えてしまうかもしれません。

しかし、「仕事=お客様の課題を解決すること」と捉える人にとって、AIは最強のパートナーになります。単純作業をAIに任せ、その間に自分は顧客価値を生み出す業務に集中できるからです。

AIが当たり前の存在となる社会では、人間が担うべき仕事は、部分的な作業ではなくサービス全体の設計や対人コミュニケーション、関係者を巻き込む熱意、プロジェクトの推進力、そして「私が責任を取る」という覚悟に基づくリーダーシップなどに集約されます。

もしかしたら、AIは私たちに問いかけているのかもしれません。「あなたは仕事の本質を考えていますか?もし、何も考えず指示されたことをやるだけなら、それこそ私(AI)が最も得意とするところです」と。AIが味方に見えるのか、敵に見えるのか。それは自分自身を映す鏡とも言えます。

私は以前、「AIの登場は10年に一度のルールチェンジ」と述べましたが、それは間違いでした。未来の教科書には、AI革命は産業革命と並ぶ100年に一度の転換点として記されているかもしれません。

とはいえ、私たちがすぐに意識を切り替えるのは容易ではありません。長年かけて積み上げたスキルの前に、AIがあっという間に同じことを高速・高品質でこなすようになる社会が訪れたとき、人はその現実をすぐ受け入れられるでしょうか?それでもテクノロジーの進化は止まりません。

AI時代で試されているのは、実はAIのスキルではありません。「適応力」です。
これまでの価値観を即リセットし、不要なプライドは秒で捨て去り、状況に応じて柔軟に自らを変化させる力。「このルールだと、最も重要なポイントはこれになるだろう」と本質を見抜く目。そして、すぐに試す好奇心と行動力。

これらは、AI時代に関わらず、この先どんな革命が起きても生き残る力ではないかと思います。

鈴木 太郎

(株)ラルズネット代表取締役社長。函館市出身。2006年明治大学卒業。宅建士資格を取得し、野村不動産ソリューションズ(株)入社。不動産仲介(法人営業)に携わる。その後、講師職を経て2010年当社入社。営業部にて制作事業の売上を3倍にリード。2013年同社GM就任。同年、総売上最高値更新。2014年同社常務取締役就任。営業、商品企画、経営戦略を担当。2020年から現職。

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