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2025.06.20NEW

AIファーストな企業に生まれ変わる

AIファーストな企業に生まれ変わる

10年に一回くらい来る地殻変動

こんにちは!鈴木です。

当社では1年ごとに自社の目標を掲げていますが、今年は「AIファーストな企業に生まれ変わる」と決めました。これは、ただAIツールを導入するだけではなく、業務プロセスやプロダクト設計、企業文化に至るまで、すべてをAI前提で再構築するという本気の宣言です。

この方針を決めた理由は、理屈よりも「これはヤバい」という直感でした。
もちろん以前からAIのすごさは知っていましたが、ここ数ヶ月の進化はさらに凄まじく、もはや文章や画像を作るだけでなく、人の代わりにバリバリ仕事をこなす「エージェント」になりつつあります。

たとえば、自社の顧客対応のシナリオを覚えてアドバイスしてくれたり、競合を調査しつつ自社の差別化ポイントを考えて企画書まで作ってくれたり。人間が何時間、ときには何日もかけていた作業を、あっという間にこなします。

「これは、全社をあげて本気で適応しないとまずいことになる」と思いました。
AIに対応する企業とそうでない企業とでは、あり得ないほど生産性に差が出てしまうと(もちろん個人も同じです)。

こうして本格的なAI時代の入り口に立ってみると、ワクワクが止まらないのと同時に、背中では冷や汗をかくような、好奇心と不安が入り混じった気持ちになります。そして、この感覚は過去にも何度か経験したことがあります。

IT業界にいる者であれば、「これは10年に一回くらい来るあのパターンだぞ」と、本能的にわかるようになります。思い返せば、かつてクラウドやスマホといった新技術が出てきたときに、当社は対応が遅れたことで苦い思いをしたことがあります。

あと一歩遅れていたら、今こうして会社が続いていたかわかりません。そのときの教訓が、今回の決断に生きている気がします。

社内を見渡すと、早速、エンジニアチームが「AI Bash」というイベントを開催していました。一定期間、AIの研究と実験に集中し、成果を発表し合うという催しです。

AI同士を連携させて精度の高いアウトプットを出したり、社内業務の自動化を試みたりと、未来を感じる内容ばかりでした。これが他部署にも良い刺激となり、今ではみんなが様々なAIツールを活用し、実験しています。

AIの業務活用は、プロンプトと呼ばれる自然言語の指示文を入力するだけ(つまり日本語で普通にお願いするだけ)なので、むしろ技術に詳しくない人のためにあるともいえます。

当社の営業活動の事例でいえば、以前はお客様との面談前に、過去の対応履歴を調べ、要望や課題をまとめ、提案を考えてパワーポイントを自作…という流れで数時間かかることもありました。

ところが今は、NotebookLMにお客様の要望や悩みを整理させ、ChatGPTに提案内容のアドバイスをもらい、資料作成AIに仕上げてもらうだけ。補足を含めても15〜20分で終わります。時間効率はもちろん、関連情報の拾い上げや新たなアイデアの提案など、質も高まりました。

AIを活用して作業するビジネスマン

私自身も、SNSで紹介されているAIの活用事例を見ては、「そんな使い方もあるのか」と刺激を受け、日々さまざまな実験を重ねています。

最近では、出張の移動中に、AIに新規事業のアイデアを入力し、飛行機を降りる頃に完成した事業企画書をチェックするといった使い方もしています。

クオリティも驚くほど高く、競合調査をもとに差別化ポイントを整理し、相手に合わせたトーク内容まで考えてくれていますし、製品イメージはビジュアルで表示され、想定リスクまで整理されています。まるで専門のコンサルタントに作ってもらったかのようなレポートです。

こうした社内の取り組みをいつもお世話になっている銀行の担当者にお話ししたところ、当社の企業文化に強い関心を持たれたのか、後日、頭取まで視察に来られることに。
そのご縁から、地域の中小企業向けセミナーで講演させていただく話にもつながりました。

また、余談ですが、先日、中学生が「社会に役立つアイデアのプレゼン資料を作る」という宿題を、当たり前のように複数のAIを活用して取り組んでいるのを見て驚きました。大人が数時間かけても難しそうな資料を、あっという間に仕上げていたのです。

このような状況が出てくると、世間ではよく「AIに頼ると本当の力がつかないのでは?」という批判が飛び交いますが、この疑問に対して私は明確にNOのスタンスを取ります。

AIはただ作業を早めるだけの道具ではなく、「そんな考え方もあるのか」と私たちの思考を深めてくれる教師です。将棋のAIの一手のように、それは私たちの想像力を奪うのではなく、むしろ拡張するものです。

また、昔から重要とされてきたスキルの多くも、目的を果たすための手段にすぎません。
洗濯機のボタンを押すだけで洗濯が終わる時代に、昔の人がやってきて「それだと手で洗う力がつかないぞ!」と言われても「いや、その能力自体、あまり使う場面がないんですよ」と思うはずです。

これからの時代も、常に当たり前を疑い、いつの間にか手段が目的化してしまっていないか注意する必要があります。

AIを活用する中学生

AIネイティブの感覚の違い

私のようなAIネイティブでない世代は、何かを生み出すとき、基本的には白紙の上に自分の手で描いていきます。

そのため、便利なAIツールを教えられても、わざわざプロンプト(指示文)を書くより、自分の慣れているツールを使って、自分の手を動かして作ったほうが早いなと思ってしまうこともあります(長期で見ると、それは錯覚なのですが)。

でも、AIネイティブ世代にとっては、文章も資料もイラストも音楽もシステムも、「何かを生み出す=プロンプトを書く」ことであり、プロンプトを書かないやり方がむしろ慣れていないのです。

この感覚の違いは、個人だけでなく企業にも表れています。

従来の企業の製品は、もともとの機能に後からAIを付け加えようとします。

それに対し、AI時代に誕生した企業の製品は、どこからでも「プロンプト入力欄(指示文を書く欄)」を呼び出せるようになっています。いわば、エージェントAIが中心にあって、それを包み込むように様々な機能がついているイメージです。

AIエージェントによるチャットサービスとカスタマーサポート。人工知能が顧客を助けるイメージ。机でノートパソコンを使ってAIに質問をする男性。

今、時代はちょうど変わり目にあります。紙で記録や取引をしていた【紙の時代】から、パソコンやスマホでどこでも仕事ができる【クラウドの時代】を経て、業務そのものがなくなる【AIの時代】に。

もちろん、これはネガティブな意味ではなく、人間が新たな価値創造に集中できるポジティブな変革です。これからの企業は、AIをフル活用し既存業務を半分の人員で回し、空いた人たちで新事業に挑戦するくらいの覚悟が必要だと思っています。

鈴木 太郎

(株)ラルズネット代表取締役社長。函館市出身。2006年明治大学卒業。宅建士資格を取得し、野村不動産ソリューションズ(株)入社。不動産仲介(法人営業)に携わる。その後、講師職を経て2010年当社入社。営業部にて制作事業の売上を3倍にリード。2013年同社GM就任。同年、総売上最高値更新。2014年同社常務取締役就任。営業、商品企画、経営戦略を担当。2020年から現職。

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