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社長のひとりごと2025.08.20NEW

その先に未来はあるか?

その先に未来はあるか?

現場の一次情報を取りに行く重要さ

こんにちは!鈴木です。
近況ですが、先日、急遽テレビ取材が入りました。全国放送のBS11『耳より!Bizトレンド』という5分番組で、ラルズネットと「札幌テナント連合隊」が取り上げられました。

軽い聞き取り程度かと思っていたら、テレビカメラや照明、本格的な機材が運び込まれ、アナウンサーまで来社。予想外の展開に「心と内容の準備が…」と焦りましたが、なんとか乗り切りました。

また、札幌のスタジオで電通さんと新しいテレビCM制作の最終調整を行いました。その場でCMが出来上がっていく様子は臨場感があり、とてもワクワクしました。

さて、6月30日、ついに新しい『ラルズマネージャー』がリリースされました。最新技術でゼロから再構築したこのシステムは、動作スピードが従来の約3倍に向上。

まずは物件登録などの基本機能からの提供になりますが、これまでのお客様のご要望を細部まで反映し、かゆいところに手が届く仕上がりになっています。

また、新たな機能(アプリ)を柔軟に追加できる構造になっているため、今後はより多くの課題解決に対応していく予定です。

この開発には実に3年以上を要しました。
尽力してくれた社内スタッフ、テストにご協力いただいた加盟店の皆さまには、心より感謝いたします。

今回、開発チームがお客様の声を直接聞きながら改善を進めたことで、大きく成長しました。やはり主体性というものは、社員一人ひとりが自らお客様と向き合い、自分の言葉で説明し、責任をもって価値を届ける中でこそ育まれるのだと実感しました。

私自身も最近、福岡や札幌のお客様を訪問しましたが、現場で直接話を聞くと、状況の解像度が格段に上がります。


たとえば、大学近くの不動産会社様が入試日に配布している工夫されたチラシを見て、「当社のチラシ印刷機能ももっとパターンが必要だな」と感じたり、SNSを活用している様子を見て、「連合隊に関係なく、より幅広い広告支援ができる会社になりたいな」と思ったりしました。

さらに、加盟店スタッフの皆さまからは「この機能があると助かる」「他社のこのツールが便利」など、貴重なヒントもたくさんいただきました。

あらためて、ものづくりの原点はお客様が何に困っているかを正しく知ることだと気付かされます。作り手がどれほど良いと思っていても、お客様の課題解決に結びつかなければ意味がありません。

そして、ITがいくら進化しても、A社のAさんが今何に困っているかという一次情報は現場にしかありません。だからこそ、現場に足を運び、生の声を聞くことが何より大切なのです。

以前、大手飲食チェーンの社長が「今でも午前中は厨房に立つ」と話しているのを見たことがあります。実際に調理をしながら、「あの窓際のお客様はこれが好みだよ」とスタッフに伝えていて、ここまで現場を細かく把握しているのかと驚かされました。

経営者であっても「ミクロな視点」は不可欠です。解像度が低ければ、事業の勘所も鈍りますし、自社の商品・サービスの品質も判断できません。

社長が現場を把握せずにトップダウンで経営を続けた結果、倒産した企業は山ほどあります。もちろん、会社が大きくなればすべてを把握するのは難しくなりますが、それでも最低限、現場スタッフの声にしっかり耳を傾ける姿勢だけは、忘れてはいけないと思っています。

「船の舳先の向き」は正しいか?

一方で、経営者には「マクロな視点」も求められます。
私が常に自問自答するのは、「その先に未来はあるか?」という問いです。たとえば、スマホ全盛の時代に、固定電話をつくる事業だけを続けていたら未来がないのは明白です。

社員が毎日努力したその先が、完全な行き止まりだったとしたら、これほど不幸なことはありません。

もちろん、評価は努力ではなく結果で決まりますが、全社員がどれだけ努力しても結果が出ようのない場所に会社が止まり続けているとしたら、それは社長の責任です。

私が社長になりたての頃、若手エンジニアから「すべてのシステムを作り直しませんか?」という大掛かりな提案を受けました

「このままでは将来大変なことになると思います。ただし、3年以上はかかる大工事です」と。

たしかに創業から20年以上経っており、当社のシステムは古くガタがきていましたが、全部直すとなるとコストは億単位です。 一方で、営業部からは「売上に直結する商品を早めに作ってほしい」という声が多数寄せられていました。

短期の売上を取るか、未来の可能性を取るか。お金も人員も限られており、就任したばかりの私には難題でしたが、最終的にはその若手の提案を採用し、すべてを作り直す道を選びました。そちらの方が、今は我慢が多くても、未来が開けていると思ったからです。

希望がある状態で走るのと、希望がないと知りながら走るのとでは、士気がまったく違ってきます。希望のない会社には、人も、顧客も、銀行も、取引先もついてきません。

だからこそ、経営者は未来について学び、未来を見極める眼を持ち、未来を語ることが何よりも重要です。そしてもし、自社の在り方を大きく変える必要があるなら、ためらうことなく決断し、実行すべきです。

全社員が乗る船の、その重い舵を切れるのは、全責任を背負う社長だけだからです。
スタッフの努力のおかげで今日も船は進みます。

ただし、「船の舳先の向き」は本当に正しいのか。 私はその間違いが怖くてたまらないからこそ、日々動き、学び続けているのかもしれません。

鈴木 太郎

(株)ラルズネット代表取締役社長。函館市出身。2006年明治大学卒業。宅建士資格を取得し、野村不動産ソリューションズ(株)入社。不動産仲介(法人営業)に携わる。その後、講師職を経て2010年当社入社。営業部にて制作事業の売上を3倍にリード。2013年同社GM就任。同年、総売上最高値更新。2014年同社常務取締役就任。営業、商品企画、経営戦略を担当。2020年から現職。

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