社長ブログ
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昔に作った膨大な量の「独自」に苦労
こんにちは!鈴木です。
私は、連合隊の加盟店様に対しては、自社の強みよりもむしろ課題や失敗を積極的に公開していきたいと思っています。成功事例よりも、失敗事例の方が再現性があるからです。
当社では今、はるか昔につくった膨大な量の「独自」や「例外」の対応に苦労しています。
新しく入社した人がそれらを見たときに、「どうしてこんな複雑な状況(取引やシステム)になっているんですか?」といった感じで、わけのわからないケースがたくさん出てくることもあります。
創業して20年以上が経過しているため、陥りがちなことかもしれませんが、あらためて、今この瞬間だけでなく、未来と、未来に入社するであろう社員のことを考えて仕事をすべきだと痛感しています。

企業のコネクティビティを高める
現在当社は、社内の制度もシステムも主力商品も、すべてを抜本的に見直している最中にあります。
たとえば、基準が曖昧で特定の上司の主観だけで昇進が決まるような評価制度、「その仕事はAさんしかわからないしマニュアルもない」といった属人的な状況、思いつきやその場しのぎで継ぎ足されてきた商品仕様などです。
基本を無視した独自性は、未来の負債になります。
世の中の基本形を押さえずに、自社独自のやり方だけで拡大しても、それはガラパゴス進化であり、のちに取り残されて巻き返しに倍以上時間がかかることは、歴史から明らかです。
必要のない場面においてまで、無理にオリジナルである必要はありません。
自社のどこを切り取っても、誰が見てもわかりやすく、どこに出してもおかしくない状態になっていること。そして、それが世界共通語のように汎用性の高い状態であること。
この基準は、あらゆる場面で重要です。
世の中の電気コンセントの形が統一されているように、企業も外部とスムーズに接続できるよう規格を合わせないといけません。
企業としてのコネクティビティを高めていかなければ、ビジネスチャンスもパートナーも増えづらくなるからです。


鈴木 太郎
(株)ラルズネット代表取締役社長。函館市出身。2006年明治大学卒業。宅建士資格を取得し、野村不動産ソリューションズ(株)入社。不動産仲介(法人営業)に携わる。その後、講師職を経て2010年当社入社。営業部にて制作事業の売上を3倍にリード。2013年同社GM就任。同年、総売上最高値更新。2014年同社常務取締役就任。営業、商品企画、経営戦略を担当。2020年から現職。
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