2024年を迎え、新年のご挨拶を申し上げます。
まず、元日に発生しました能登半島地震により亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された多くの皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
さて、現在当社では、3年をかけて自社のレガシーな要素(古く非効率なシステム・プロセス・ルール)を全面改修しつつ、未来のための新しい製品づくりを並行して進めており、2024年度はこれらの完了を目指すいわば当社の転換点となる年です。
これは不動産で例えるなら、すでにある築古の建物を壊さずに基礎や骨組みの補強工事を行いつつ、並行して隣の土地に将来引っ越すための新築ビルを建てているようなイメージです。
限られた条件の中、このような難易度の高い仕事をこなしてくれている社内の開発スタッフ、前線でお客様のサポートやホームページ制作に取り組んでいる営業・制作スタッフ、そして皆を日々支えてくれている後方支援スタッフに感謝しています。
また何より、至らぬ点も多い中、ご指導ご鞭撻をくださり、長きに渡り私たちを励ましてくださる加盟店の皆様に深く感謝申し上げます。
ドタバタと社内の大工事をしている状況ではありますが、おかげさまで創業24年目を迎え、業績は上向き、加盟店数も増え、1000社目前となりました。この事実が、どれほど私たちの心の支えになっているかわかりません。しっかり恩返しできるようこれからも精進していきます。
また、コロナ禍から進めてきたことではありますが、業務ツールのすべてをクラウド化し、いつどのような状況になっても全従業員がリモートで働ける体制が整いました。この流れで、今では全国各地のお客様へのアドバイス・ご提案を、訪問だけでなくオンライン上でも行えるようになり、お客様のサポート数が1.5倍に増えたほか、当社の事務所が存在しない地域のスタッフも積極的に採用できるようになり、面接も北海道から沖縄まで、日々、WEB面談ツール(Zoom等)で行っています。
従業員数も増えており、今年の春には総勢56名になる予定です。
昨年確立した「ラルズネット奨学金返還支援制度」を含め、ここ数年は働きやすさや福利厚生面の強化に力を入れてきましたが、現代では、それ以上に、企業に対し「成長環境」が求められています。年齢問わず実力に応じた抜擢はもちろん、今年からは「どこでも通用するスキル・経験がしっかり身に付く企業である」と胸を張って言えるよう、人の成長環境整備に力を入れていきます。
2024年末には、いよいよ当社の主力製品である『不動産連合隊』と、不動産会社様が利用するシステム『ラルズマネージャー』のフルリニューアル版をリリースする予定です。
『新・不動産連合隊』の開発コンセプトは「圧倒的ローカライゼーション」です。当社最大の強みである地域密着要素をより深めるとともに、ユーザーと不動産だけでなく、ユーザーと不動産エージェントのより良い出会いがもたらされるよう工夫をしてまいります。
また、『新・ラルズマネージャー』の開発コンセプトは「more fast(より速く)」。この人手不足時代において不動産会社様の手間を最大限カットし、システムがより速く動き、作業がより早く終わるものを目指しています。
今年の干支は「甲辰(きのえ・たつ)」です。
”甲“は「始まり」、”辰“は「上昇」を表し、ここから「これまで準備してきたことが形になり、成功する」といった意味があります。これはまさに3年間かけて準備してきた現在の当社の状況を鼓舞してくれているかのようです。
【地方から、人の暮らしと働きを豊かにする】という私たちの使命のもと、今年も従業員一同、更なる飛躍に向けて邁進してまいります。これからも、ラルズネットと『不動産連合隊』を何卒よろしくお願いいたします。
株式会社ラルズネット 代表取締役社長
鈴木 太郎