2019/08/30
2022/02/01
ビジネスとは、みんなの「得意」を持ち寄ってつくる総合作品!〜適材適所のススメ〜
自分が一番の劣等生になった日
先日、プログラミングの短期強化合宿なるものに参加してきました!
私は営業畑出身のため、コードを書くこと自体は1ミリもできません。
とはいえ、当社はIT企業のため、自分でも少しはコードを書けたりしたほうがいいのかなと思ったので、参加してみたわけです。
まるで入学式に向かう小学校一年生のようなフレッシュな気持ちで教室に行ったはいいものの、1日目から撃沈・・。
なにやら、暗号みたいに見えます。
↑ 暗号じゃないのかな?
周りの生徒は、先生に具体的な質問をしてどんどん理解が進んでいるのに対し、すべてが暗号みたいにしか見えない私は、「そもそも、ボク、今、何をしてるんでしょうか・・?」「これを書けば、世の中のどんなことに役立つんですか?」というような質問ばかり。先生も半ば呆れながら、答えに困っています・・(笑)
何度、説明を聞いても、「???」となることが多いので、自分って相当ヤバいんじゃないかと本気で不安になりました。
初心者向けの講座とはいえ、間違いなく、自分が一番劣等生だったと思います。
そして、今さらながら思いました。
「ラルズネットのプログラマーって、すごいんだな・・」と。
これの何十倍も高度なことをやっているんですから、ただただ尊敬です・・。
サービスをつくり、ビジネスにするということ
それと同時に、イチからコードを書き始めながら、あらためてビジネスの難しさを思いました。
コードを書くだけでは、収益に結びつきません。それを何らかのサービスに転換し、お客様を獲得して、はじめてビジネスになります。
サービスとは、「①誰かの困っていることを解決すること」。
そして、ビジネスとは、「②そこに収益を発生させること」です。
①だけであれば、それはボランティアと呼ばれることもあります。
しかし、質の高いサービスをずっと継続したいなら、間違いなく②が不可欠です。
収益には、「単発的な収益(フロー売上)」と「継続的な収益(ストック売上)」の2種類があり、より盤石なのはもちろん後者です。
アプリの課金モデルでいえば、「一回いくら」の【売り切り課金】よりも、「毎月いくら」の【月額課金】が望ましいということです。
(ちなみに、ラルズネットの売上は、約9割がストック売上です。)
なぜ、継続的な収益が重要なのでしょうか?
それは、継続的な収益がなければ、継続的な投資ができないからです。
すなわち、人を雇用したり、オフィスを維持したり、便利な定額ツールを利用したりといった固定費は、当然、固定された収益がなければかけにくくなります。
継続した収益があれば、新商品開発や人材採用はもちろん、教育機会の提供や、ときには社員旅行など、より良い職場環境づくりに投資しやすくなりますし、何よりも、ちょっとやそっとの景気のブレには動揺せず、また、短期の結果に一喜一憂することもなく、ドンと腰を落とし、より長期的な視点で物事を考えていけるようになるのです。
自分ひとりじゃ何もできない。ビジネスとは、総合作品である。
では、継続的な収益を生み出すサービスを完成させるには、どうすればいいのでしょうか?
それは、誰かの課題に気づき、それを解決するサービスを企画し、つくり、魅力的に見せ、広め、語り、お客様に購入いただき、お客様をサポートし、また、サービス自体をメンテナンスし続け、多くの人に一日でも長く使ってもらうことが必要になります。
これらをすべて一人でできるということはあり得るでしょうか?
私は、そんな人は見たことがありません。
当社でいえば、企画チーム、制作開発チーム、コンテンツ制作チーム、マーケティングチーム、営業チーム、顧客対応チーム、サーバー管理チームが一同に集まり、それぞれが自分にできることを持ち寄り、組み立て、箱につめて、ラッピングして、お客様に「どうぞお受け取りください」と渡すわけです。
「ビジネスって、総合作品だな」と、今回の合宿に参加したあとで、私はあらためて思いました。
自分ひとりじゃ、何もできません。
自分ができないことを、他の人ができる。
そんな人たちが、同じ場所に集まる。
これって、すごいことだなと思います。
その重なり合いが、ビジネスという総合作品を作っているからです。
経営において「適材適所」がどれほど重要か
「経営において大切な要素は何だと思いますか?」と訊かれたら、私は、間違いなく「適材適所」をTOP3のひとつに挙げます。
嫌が応でも、人には、適性分野と、非適性分野があります。
適性分野であれば、モチベーションも維持できて、学習していてもしっかり頭に入ってくる。さらには、努力を努力と自覚できないほど没頭し、楽しくできてしまう。逆も然りです。
これは、教育にも当てはまります。
上司であれば誰もが部下に対し、「わかりやすく何度も教えているはずなのに、どうしてこの業務はできるようにならないんだろう・・」と思ったことが、大なり小なり一度はあると思いますが、それは、「仕事ができない」のではなく、「その人の適性分野ではない」可能性があります。
どんな人でも、分野によっては、優等生にも劣等生にもなり得るからです。
しかし、こう考えるのは、実は意外と難しく、とくに、自分がすでにできてしまうジャンルに限っては、他の人ができないことへの想像が難しいものです。
たとえば、私の場合、こうやって文章を書いていると、「よくそんなに書くことありますね」と言われることがあるのですが、自分の中では「書くことがない」という感覚があまりわからず、ふと思いついたことをただ書いているだけという感じです。
また、人前でスピーチすることも、営業をやっていたためか、割と自然にできます。
でも、そうではない人もいるということは、きっと、私にとって、それらの業務は「適性分野」なのかもしれません。
しかし、私がプログラマーになったら、「この人、なんでこんなにできないんだろう・・。理解も遅いし、モチベーションも低いし、どうしようもないな」と思われるかもしれません。
自分にとっての当たり前は、他の人にとっての当たり前ではありません。
これを知るところから、チームプレイは始まります。
何度トライしてもできない人に、「どうしてできないんだ!」と言うほど、不毛なことはありません。
本人はどんどん自己肯定感をなくし、モチベーションも下がり、仕事のパフォーマンスは落ち、その結果、顧客へのサービスの質も低くなってしまいます。
また、もし人員が欠けると、事業スピードが落ちるだけでなく、新たに採用コスト・教育コストもかかります(けっこう大きい!)。
すなわち、「適材適所」になっていなければ、会社も、上司も、お客様も、本人も、誰もトクしないだけでなく、場合によっては、経営において多大なるコストが生じるケースもあるということです。
ビジネスという総合作品で重要なのは、つくり手の適性分野の重なり合いが、綺麗なグラデーションとなり、最終的にどの面から見ても調和が取れた状態となっていること。
そのために欠かせない手法が、「適材適所」なのです。
ぜひ、あなたの適性分野が活きる場で活躍し、ビジネスという総合作品をみんなと作り上げていってください。
その喜びと、作品の大きさは、ひとりでつくるときの何倍も素晴らしいものになるでしょう。
そして、いつの日か、あなたが上司になったら、チームメンバーの適性分野を見極め、「適材適所」を心がけてみてください。
自分たちの作品がいっそう輝きを増すことでしょう。
結論
ビジネスとは、みんなの「得意」を持ち寄ってつくる総合作品!あの人の「得意」は何だろう?
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