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2019/02/25 2020/02/17

100冊の本より、1回の体験 〜スキルは「たし算」ではなく「かけ算」の時代に〜

鈴木常務鈴木常務

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100冊の本より、1回の体験 〜スキルは「たし算」ではなく「かけ算」の時代に〜

100冊の本より、1回の体験

  先日、とある交流会で、当社のエンジニアが登壇し、自社の説明をする機会がありました。
 
本人はすごく緊張して思うようにいかなかったと言っていましたが、私は、こういう会に積極的に参加したり、スピーチにチャレンジしたりする姿勢が、すごくいいなと思いました。
上手いか下手かは関係なくて、彼がそういう体験をしたということそのものに意味があると思ったからです。
 
私はよく「100冊の本より、1回の体験」と言っています。
 
これは、本が大事じゃないと言っているわけではなく(むしろ本ってすごく重要なので、たくさん読んでください笑)、わずか1回の体験の中に、本というあらゆる知恵が詰まったツールを100回使った以上の学びがあるという意味です。
 
とくに「うまくいかなかった体験」、もっとわかりやすくいうと「痛い目を見た体験」が、本当に財産になります。

勉強すると、頭が動く。痛い目を見ると、体が動く。

机上で勉強すると、まず動くのは頭です。
「なるほど。これは良い考え方だなぁ。こういうやり方をしてみようかな・・」というように、うまくいく方法を頭で考えることになります。
 
また、緊急性も高くないため、体が動き出すまでに時間がかかることもあります。
「いつも勉強してるのはわかるけど、具体的にどんなアクション起こしたの?」と言われたことがある人は、このタイプかもしれません。
 
それに対し、何かを経験して、痛い目を見た人は、まず体が動きます。
「ちょ、ちょっと待って、これはヤバい!!シャレになってないよ・・!!どうするどうする!?」
 
いわずもがな緊急性はMAX。
激辛のソースを口にして「辛いから水を飲もうかなぁ」と考える人はいるはずもなく、「辛ッ!!」と言って、気付いたら最速で水を飲んでるのと同じように、緊急事態を避けるべく最速で体が動いています。
 
また、この痛い思いは、リアルな傷として、脳に、体に刻み込まれます。
すると、難しい理屈抜きで、誰もがこう思います。
 
「こんな思いは二度としたくない・・!!」と。
 
これこそが、最大の財産になります。

「本能」という最高のOS

「こんな思いは二度としたくない・・!!」と思った瞬間に、理屈ではなく本能が、次はうまくできるよう、全力で、そして最速で仕組みを作り始めます。
頭ではなく、本能が起動するのです。
 
私が知る限り、「本能」に敵うOS(オペレーティングシステム)はありません。
 
頭が正しいと思うことと、体が正しいと思うことは、別なんです。
小さいころ、親に「勉強しなさい!」と言われて、「はいはい。わかってるよ。後でやるから」と答えたことはないでしょうか。
それが、頭では正しいと思ってるけど、体では正しいと思っていない状態です。
正論をいくつ聞かされても、正しいことだとわかっているけど、体が動こうとは思わない。
 
しかし、「本能」が起動した場合は違います。
頭を通り越して、まず体が動く。さっきと逆のことが起こるわけです。
 
ラルズネットは、自慢にはなりませんが、「ちょ、ちょっと待って、これはやばい!!シャレになってないよ・・!!」という状況を、これまで十数回は経験してきました(ほんとに自慢になってないんですが笑)。
 
そして、その都度、「こんな思いは二度としたくないから、すぐ防止策を練ろう・・!」と、みんなで全力・最速で動き、乗り切ってきました。その度に、スタッフの一致団結感も、より強まりました。
 
これらの体験は、今では何ものにも代えがたい会社の財産です。
 
よく、子育てやコーチングで、「相手の失敗する機会を奪ってはいけない」と言われるのは、こういう理由です。
失敗から得るものは、あまりにも多いのです。

スキルは「たし算」ではなく「かけ算」の時代に

冒頭で、スピーチにチャレンジしたエンジニアの話をしましたが、彼には他にも良いところがあります。
 
私が今まで出会ってきた人の中でも、「多くのプログラミング言語を書けるエンジニア」というのは見かけましたが、「壇上でスピーチできるエンジニア」というのはあまり見かけたことがありません
 
エンジニアやデザイナー志望の方は、「とにかく高度な技術を身につけよう」と思うかもしれません。
もちろん、それはすごいことですし、当社でも実際にそうなった人には、高い評価をしています。
そして、入社時にトクなのも、そういう人であるのは間違いないです。
会社側としても、応募者については、応募時点では深く知らないわけですから、客観的で説得力ある指標があったほうが採用しやすいのは言うまでもありません。
 
しかし、目指すべき方向性には、もう一つあると思います。
それは、「◯◯もできるエンジニア・デザイナー」です。
 
この◯◯には、他分野が入ります。
 
以前、こう提言してきたエンジニアがいました。
「この商品をプランAで作れば、作業工数と販売価格がそれぞれこのくらいでいけると思います。次に、プランBで作れば・・(略)になります。次に売上のイメージですが、200社に売れるとこのくらいの売上、400社に売れるとこのくらいの売上になりますね。かけたコストを回収するまでにかかる時間を考えても、プランAで進めた方がいいと思うんですが、いかがでしょうか?」と。
 
このエンジニアは、「マーケティングもできるエンジニア」ということになります。
そこに、さらに「顧客対応がめちゃくちゃうまい」という要素が加われば、「マーケティングのセンスがあり、顧客対応がめちゃくちゃうまいエンジニア」ということになります。
 
ここまでくると、なかなかいない貴重な人物になります。
高度なプログラミング言語を多数操れる人と、同じくらいすごいと言われるかもしれません。
少なくとも既存のポジションの人とは比較されないでしょうし、まったく別の仕事を任せられるかもしれません。
 
同じ分野でスキルを増やしていくことを「たし算」と呼び、他の分野のスキルを掛け合わせていくことを「かけ算」と呼ぶとすれば、これからは「かけ算」的なアプローチも非常に重要になってくると思います。
 
「たし算」だけでは差がつきにくい世の中になってきているからです。

結論

知識ではなく経験を溜めよう!いろんなことに興味を持ち、スキルの横展開を意識しよう!
この記事を書いた人:鈴木常務

経営戦略、商品企画、人材採用の責任者をやっています。 この仕事をやっていて感動するのは、頭の中に描いたものが、実際に動く商品になり、お客様から「めちゃくちゃいい!」って言われたときです。 みんなと一緒にがんばって作って良かった!って、しみじみ思います。 自分自身、成功より失敗の方が何倍も多いですが、いつも仲間に助けられ、困難を乗り切り、そのたびに少しずつ成長してこれたのかなと思います。 その中で得た学びをブログで発信していきます。