不動産投資に影響する地価ですが、これが上昇する要因とはどのようなものでしょうか。
地価の決め方や上昇する要因、上昇した時のメリット・デメリットを知っておきましょう。
地価とは?どのように決まる?
地価とは、土地を売買する時の価格です。
公示地価は、国土交通省によって全国で決めた地点を対象とし、毎年の1月1日における価格として発表しています。 定めた地点数は、約26000地点で、「標準地」と呼ばれることが多いです。
土地の売買では公示価格で取引をする必要はありません。
しかし、取引価格を決める上で公示地価は大切な指標になります。
公示地価は標準地を1平方メートルあたりの価格で表すことが特徴です。特別な事情がない時は、適正な取引見込み価格にできます。
標準地の選定をするのは、国土交通省に属する土地鑑定委員会です。
その地域の環境や利用状況・地積・形状などから標準的なところを選び、決定しています。
公示地価を決めるのは「効用・相対的稀少性・有効需要」の3つです。
効用とは、その土地や不動産を貸すことで入る収益性のことをいいます。
例えば、不動産のある地域に駅や商業施設・病院などがないと不便です。
生活が不便になってしまうと、その不動産を使う人は減ってしまい、得られる収益が少なくなります。
つまり、街中が整備され暮らしやすい環境が整っていると、効用が高いと言えるでしょう。
相対的稀少性とは、土地や不動産に替わるものがあるかです。再調達するのが難しい場合は、相対的稀少性が高くなります。
例えば、「都心立地・駅近」などの言葉がつく不動産は相対的稀少性が高めです。
特に、多くの路線が集中する駅や都心部では、駅から近い不動産を探すのは難しいとされています。
よって、駅から5分圏内などは、相対的稀少性を高める条件です。
有効需要とは、市場価値が高いことをいいます。
その土地や物件を高い金額でも買いたいという人がいると、有効需要は高くなるのです。有効需要は、不動産の資産価値に大きく影響しています。
特に、今後のワークプレイスがどこになるかを見極めるのが重要でしょう。
オフィスが多い都心部の近くでは、有効需要が高くなるため地価も上昇します。
地価を上昇させる要因を知ろう!
地価が上昇する要因には「インバウンド需要・人口増加・交通機関を整備・都市開発」などがあります。
インバウンド需要とは観光地になると起きる現象で、外国人による需要のことです。つまり、外国人の観光が盛んになると、宿泊地を建設するために土地や不動産の需要が高くなります。
その時にインバウンド需要の影響で、地価は上昇する傾向です。人口の増加も、地価が上昇する要因になります。
人口が増えた地域では、その人達が住むための戸建住宅やマンション・アパートなどが求められるでしょう。住む場所を確保するためには、高い金額でも買う人が増えてきます。
よって、有効需要が高くなるので、地価は上昇するでしょう。
交通機関が整備されたことによる交通アクセスの改善や都市開発も上昇要因です。
交通アクセスが改善し都市開発が進めば、そこに住む人は増えます。
住みやすい環境が整えば住民の流入は増えて、効用が高くなるでしょう。不動産を貸すことで得られる収益が高くなるので、地価も上昇します。
地価が上昇した時のメリット・デメリット
不動産投資における地価上昇には、所有している不動産の価値が上がったり、新しい融資を受けられたりするなどのメリットがありますが、デメリットもあるので注意が必要です。
所有している不動産の価値向上
不動産投資をした時に比べて地価が上昇すれば、資産価値も上がるでしょう。
売却を検討している時は、高い価格で売ることができます。
相続財産としても、価値を高めることが可能です。
新しい融資を受けることができる
地価が上昇した不動産を担保にして、新しい融資を受けることもできます。
担保にする不動産価値が高いため、融資を受ける時には有利です。
しかし、地価が上昇してしまった不動産の購入を検討している時は、購入時に必要な資金が増大してしまうことがあります。
予定していた金額よりも高くなった場合は、頭金などの自己負担額や融資してもらう金額が増えてしまい、デメリットになります。
それを防ぐためには、地価が決まる時期よりも前に不動産投資を決定することです。
税負担が増えてしまう
地価が上昇した時は、支払う税負担も増えます。
公示地価と共に資産価値が上がると、固定資産税なども上がってしまうでしょう。
売却を検討していない時に地価が上昇してしまうのは、税金などが高くなるだけなのでデメリットです。
地価上昇は不動産投資に影響するのでしっかり理解しておきましょう
不動産投資は地価の上昇に影響を受けます。
地価が上昇すれば、不動産の資産価値が上がるのはメリットです。
いいタイミングで売却すれば、高い価格で売れます。
また、その不動産を担保にして、新たな融資をしてもらう時には有利です。
しかし、地価が上昇した不動産投資をする時は、購入資金や税金が増えてしまうというデメリットもあります。
つまり、地価の上昇におけるメリット・デメリットを知っておく必要があるのです。
不動産投資をする時は地価について理解し、変動をうまく利用できるといいでしょう。
関連するキーワード
この記事に関連するキーワード
合わせて読みたい!「賃貸管理」に関するコラム 「賃貸管理」に関するコラム
賃貸管理2023/04/04
更新料を払わない入居者を退去させられる?
, , , , , , ,
賃貸管理2023/02/07
自主管理と管理委託のメリット・デメリット
, , , , , ,
賃貸管理2022/10/04
賃貸アパートの耐震診断をするには
, , , , , , , , , , , ,
不動産投資を学ぼう!新着コラムをチェック 新着コラムをチェック!
物件購入2023/09/05
投資用マンションに自分で住むのはあり?なし?
, ,
物件購入2023/08/01
不動産投資信託REITと現物不動産との違いとは
,
物件購入2023/07/04
区分マンションを活用した不動産投資戦略アービトラージとは
, , , ,
投資物件を探してみよう!powered by
一棟売り物件
- さらに一棟売り物件を見る
- 満室時 想定利回り 20%以上の一棟
- 仲介手数料無しの一棟
- 現在満室の一棟
- 満室時 想定利回り 20%以上の一棟
- 仲介手数料無しの一棟
- 現在満室の一棟
区分所有物件
- さらに区分所有物件を見る
- 300万円以下の区分
- 500万円以下の区分
- 800万円以下の区分
- 1,000万円以下の区分
- 〜300万円
- 〜500万円
- 〜800万円
- 〜1,000万円