不動産投資を行う場合、都心と地方とではどのような違いがあるのでしょうか。
一見都心のほうが儲かるようなイメージがありそうですが、どちらにもメリットやデメリットがあるため、それぞれの特性を理解しながら自分に合ったエリアを選ぶことが大切です。
ここでは不動産投資を行ううえでの都心と地方の違いについてご紹介いたします。
都心と地方の利回りの違い
利回りとは、不動産の投資額に対して、どれくらいの家賃や地代を回収できるかという収入割合のことを言います。
計算方法としては年間の利益を物件価格で割った数字になり、この割合が高いほど「利回りが良い不動産」ということになります。
都心部では高い家賃収入が見込めますが、物件自体の価格が高額になりやすく、結果として利回りが低くなる傾向があります。
その一方、地方では土地の値段が都心と比べると安いため、物件購入費を抑えることができます。
上手に安価で条件の良い物件を探すことができれば、少ない投資額で高い利回りを得ることが可能になります。
都心と地方の入居率の違い
人口の多い都心では入居希望者も必然的に多くなるため、入居率が高くなる傾向がありますが、賃貸物件自体が多く、競争が激しくなるため差別化が難しいといったデメリットがあります。
一方、地方では入居者を集めるのが難しい傾向にありますが、そもそも賃貸物件が少ないため、他の物件との差別化がしやすいと言えます。
都心と地方の家賃相場の違い
一般的に家賃の相場は都心に近いほど高くなり、地方に行くほど安くなる傾向があります。
都心の家賃が高くなる理由としては、建物よりも土地の価格が高いことが挙げられます。
例えば、建物自体の価格が5000万円であっても、土地が1000万円と5000万円の場合とでは、不動産価格に4000万円もの差が生まれます。
これで同じ利回りを確保しようとすれば、土地の価格が高いエリアは家賃を高く設定しなければいけません。
そのため、仮に同じ建物で同じ間取りであった場合、土地の価格が高い都心ほど家賃相場は高くなり、土地の価格が安い地方ほど安くなります。
都心と地方の管理会社の違い
都心は管理会社の営業所が多い傾向にあり、営業所と物件の距離も近く、何かあった際には迅速に現場に駆けつけて対応することができます。
地方では管理会社の営業所から物件までの距離が遠く、すぐに現場に行くことができないこともあり、入居者からクレームがつくといったリスクも発生します。
そのため、地方の物件の場合は管理会社との関係の構築が不可欠であり、何かあった際の対応策などをしっかりと決めておくことが大切です。
都心と地方の売却時の違い
地方では安く売りに出ている不動産も多く、不動産投資として魅力的に感じるかもしれません。
しかし、地方の物件は買い主がつきにくい傾向にあり、売却しようとした際に売りたくても売れないという事態に陥ることもあります。
地方物件を購入する際は立地や建物の状態、築年数などをよく調査して、売却するとなった際に買い手がつくかどうかもチェックすることが大切です。
一方、都心の物件は需要が高い傾向にありますので、地方よりは買い手が見つかりやすいと言えます。
しかし、立地や建物の状態によっては売却が難しくなることもありますので、事前調査は怠らないようにしましょう。
このように都心と地方ではさまざまな違いがあり、その土地に応じた不動産管理が必要となります。
都心で手堅く不動産投資を行うケースもあれば、地方で上手に利益を出すといった方法もありますので、上記を参考に不動産投資を行うエリアを考えてみてはいかがでしょうか。
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