うまくいく確率が高くなる考え方 〜未来の不安とサヨナラしよう!〜
「成功したい!」「結果を出したい!」「うまくいけばいいな・・」
誰だって、そう思います。
新しいスタートを切るとき。誰かにプレゼンするとき。大きなイベントを開催するとき。新プロダクトをリリースするとき。チームを率いて結果を求められたとき。
「絶対にうまくいく!」と思いながらやっているはずでも、心のどこかで「もしうまくいかなかったらどうしよう・・」と不安になってしまう。
それは、どんな境遇にある人でも、みんな同じです。
未来は誰にもわかりません。だから、必ずうまくいく選択肢というのはありません。
でも、うまくいく確率が高くなる考え方はあると思っています。
今回は、仮にも淘汰が激しいIT業界で18年やってこれたラルズネットが、企業活動を通して学んできたことを元に、「うまくいく確率が高くなる考え方」をお伝えします。
個人の考え方にも適用できる部分がたくさんあると思うので、ぜひ読んでみてください。
目次
構造的に失敗しやすい選択肢を避ける
生きている以上、日々、選択の連続です。
A、B、C・・無数にある選択肢のうち、どれを選ぶか?
このうち、正解の選択肢は誰にもわかりません。
あなたに予知能力でもない限り、未来は見えないからです。
しかし、構造的に失敗しやすい選択肢は避けることができます。
たとえば、あくまでも個人的にですが、私であれば、今から税理士や会計士の資格を取ろうとは思いません。
今後の技術の発展を考えれば、価値が相対的に低くなることが予想できるからです。
また、会社でいえば、今から、「現地に行かないと成り立たない業務」を増やそうとはしません。
たとえば、営業活動でいえば、「セールスがお客様の元に足繁く通う」というモデルは、人口減の局面ではリスクの方が高くなります。
(当社では、すぐにWEB上での「遠隔面談ツール」「クラウド契約書」などのシステムを導入しました。距離の概念をなくし、いわば、WEB上で「足繁く」通い、取引できるようにしました。)
これは、「でも、昔ながらのやり方も大事じゃないですか?」などという感覚的な話ではありません。
今後の日本の人口動態から、構造的に極めて難しくなるため選びようがないという話なんです。
つまり、自分で選択する前に、まず、「日本から人が減っている」という紛れもない事実が、選択肢の絞り込みをかけてくれるということです。
構造的に見ると、国内の多くの企業は、「人が少なくても機能する」選択肢以外は選ばなくなる、いや、選べなくなるはずです。
そこから派生する選択肢が、「多様な働き方」、「徹底した分業」、「誰でもできる化」、「オートメーションツールの導入」だったりします。それらが、新しい進化をもたらすこともあります。
正解は誰にもわかりませんが、構造的に失敗しやすい選択肢を避けるだけで、自然とうまくいくことが多くなってくるでしょう。
まず構造に着目して選択肢を絞り込む方法は、企業だけでなく、個人にも当てはめられる考え方だと思います。
「一次効果」だけでなく「二次効果」に注目する
何かをやる前に、「これって、そんなに意味あるかなぁ・・?」と思って、結局、アクションしないことってありませんか?
もちろん、どう考えても1ミリも意味ないことは、そもそも迷ってもいないはずなので考えなくて良いですが、「やる意味があるかどうか少し迷っていること」に関してどう判断するかについてお話します。
たとえば、当社では、最近、これまでやってこなかった、「アルバイトの採用」を始めました。
仕事は主に、新規顧客開拓としてのコール業務と簡単な事務作業です。
ここで、最初から、「架電の効果って、そんなにあるのかなぁ?」という、直接的な効果(=一次効果)だけに着目すると、踏み出すのに躊躇します。
ここでGOしようと思うのは、先ほどの「構造的な要因」(この例でいえば、人口の減少から考え先手を打つ)というのもありますが、他の理由もあります。
それは、「社内に新しい景色が現れるから」です。
実際、アルバイトを募集してみたら、次々に新しいことが起こりました。
「バイトさんが来るから、業務をすっごくわかりやすくしておこうよ!」とか、「バイトさんがたくさん来て、正社員の教育の負担も大きくなってくるから、同じ内容の研修は動画化しようよ!」とか。
こうして、特定の分野で、急速に業務の効率化や簡易化が進みました。
つまり、当初、まったく予想していなかった間接的な効果(=二次効果)の方が大きかったのです。
(その後、「新規顧客の獲得」という一次効果も着実に出てきました。分業により、今まで当社に定着づかなかった新規顧客へのコール業務が、確実に行われるようになったからです。)
何かアクションするときに、直接的効果(=一次効果)だけを考えると腰が重くなりがちです。
しかし、ほぼ必ずといっていいほど、間接的効果(=二次効果)というものがあります。
これを頭の片隅に入れておくだけでも、判断が変わってくるでしょう。
すべては想定外。でも未来で必ず結びつく
当社は、今年、『Format Line』(フォーマット型ホームページ)オンライン販売機能というものをリリースしました。
これは、ホームページやコンテンツを、ネットショッピング感覚で、誰でも気軽にカンタンに買い足していける機能です。
当初の予定では、オンラインですべての申し込みが入ることを想定していました。
↓『Format Line』オンライン販売画面
しかし、リリース後、どうなったかを見ていくと、この機能を使い、いったん当社担当者に相談してから購入されるお客様が多かったのです。
ここから、「BtoB(対法人取引)では、いったん担当者に相談してから購入したい」という事実がわかりました(あとから考えれば、そりゃそうかなと思うことでしたが、それは結果論です)。
この結果を見て、「チャットボックスをつけて、オンライン相談窓口を強化しよう」などの改善案が浮かびました。
結果的に、当社の『Format Line』という商品の売上は、大きく伸びました。
ポイントは、「当初予定していた売れ方ではないのに、結果的に売れた」ということです。
経験的に言っても、当初予定していた通りの結末になることは、ほぼありません。
「え?そんな使われ方するの?」とか、「そういう要望が多かったの?」とか、「意外なところで結果出たね」とか、そういうケースがほとんどです。
しかし、そのような、バラツキのある予想外の「点」が、不思議なほど、将来、結びついていきます。
これは、各プロジェクト、もっと細かくいえば、各プロダクトの一機能にも当てはまります。
点と点が結びつき、予想外の図形になる。さらにその予想外の図形同士が合体し、想像もしていなかった立体ができる。イメージとしては、そんなかんじです。
「そんなところにたどり着くなんて、当初は誰も思っていなかったよ」
多くの物事は、未来においてそのように収斂されていきます。
これは、実際、ある程度、ビジネスをしていないとわかりにくい感覚かもしれませんが、「未来における点の結びつき」を強く信じられるようになります。
だからこそ、短期的・部分的な効果の有無だけで測ってはいけないのです。
(とくに、何かに挑戦して、そのときうまくいかなかっただけで、「これはダメだったね」とすぐあきらめることはおすすめしません。それは、将来つながる「点」の一つだからです。)
まず、何事も「点」(=アクション)を打つこと。「点」の数がないと、結びつきようがありません。
今、目の前に見えている景色だけで判断していると、見誤ります。
物事を進めてから初めて見えてくる景色がある。その景色を見て、新しい進路が決まっていくのです。
もし、「点」を何も打たずに、「新しいことないかなぁ」と考えていたら、絶対に新しいことは思いつかないでしょう。なぜなら、周囲の景色がずっと変わっていないからです。
ベストを尽くしたら振り返らない
あなたが、あなたなりのベストを尽くしたとしましょう。
その瞬間、もう、その案件は終わっています。
結果はなるようにしかならないわけであり、それでダメなら、改善点だけ拾ってすぐに次に行くべきです。
なにより、それは「ダメ」ではなく、次にさらにうまくいくための「ヒント」であり、将来、間違いなくどこかでつながる「点」の一つです。
先日、北海道の大学で学生向けの会社説明会を行いました。
周りから見れば、本番はソツなくこなしているように見えるかもしれませんが、毎年、「生徒が集まってくれるかなぁ」と不安で胸がいっぱいです。
前日にリハーサルをやっているときも、当日のスピーチの前も、緊張とプレッシャーが重くのしかかってきます。
「前回うまくいったのはたまたまなんじゃないだろうか・・。今回はうまくいかないかもしれないな・・」
心の防衛本能から、人間は常に悪い方に考えてしまいがちです。
しかし、結果は、今年も大盛況。
席が足りなくなるくらい、予想を超える人数の学生さんが集まってくれました。
↓2019年度のラルズネットの合同会社説明会。今年も大盛況!
ベストを尽くしたら、あとはなるようにしかなりません。
結果はどうあれ、すぐ次を見なきゃいけない。そう思います。
これは、学生を集める企業側だけでなく、就職活動をする学生側にもいえることかもしれません。
あらゆる状況をプラスの側面から見る
あなたは、ディズニーランドで雨が降ってきたらどう思いますか?
きっと、「うわぁ、ツイてないなぁ・・」と思う人が多いのではないでしょうか。
しかし、こう思う人もいます。
「ラッキー!こんなに空いてるディズニーは初めてだ!」と。
こんなケースもあります。
仕事で大きなミスをしてしまったとき、あなたはどう思いますか?
「やっちゃったよ・・。これで先輩からもめちゃくちゃ怒られる・・。自分って、なんでこうなんだろう。もう嫌だな・・」と思う人もいるでしょう。
しかし、こう思う人もいるのです。
「ラッキー!これで同じミスを二度としないための対策を練れる!」と。
どちらも状況はまったく同じです。
同じ状況を右から見るのか、左から見るのか。見る角度の違いだけで、「良かったこと」なのか「良くなかったこと」なのかが、その人の中で決まってしまうのです。
つまり、あなたが想像している「良くないこと」は、実は、万人に共通している客観的なものではないということです。
だからこそ、あらゆる状況を常にプラスの側面から眺めることができれば、それだけで未来が変わります。極端な話、悪い未来が一切訪れない人もいるでしょう。
先日、外のテラス席で昼食を取っていたら、隣の子供が、水たまりの中に、買ったばかりのオモチャの箱を落としてしまいました。
泣きわめくのかと思ったら、「箱がフニャフニャになって開けやすくなったよ!」と嬉しそうな顔をしているのです。
この子供は、生まれながらにして物事をプラスの側面から見ることができるんだなと思いました。
「あらゆる状況をプラスの側面から見る」という考え方は、今回のコラムの中で最も重要です。
今まで数百社以上もの経営者様とお会いしてきましたが、成功している企業のトップは、例外なくこの考え方をしているように思います。
これは、失敗を「損した」と感じるか、「財産が増えてトクした」と感じるかくらいの違いがあり、果ては、「幸せ」と「不幸せ」を分け隔てる要因になるほど重要な考え方かもしれません。
未来がわからない以上、正解は誰にもわかりません。わからないという性質上、不安になることもあるでしょう。
しかし、うまくいく確率が高くなる考え方はあります。
それらは、ときには羅針盤のような存在にもなり、不安をかき消してくれるでしょう。
今回は、IT業界という荒波にもまれて18年やってきた当社なりの知見・経験をお伝えしました。
少しでもみなさんの参考になればいいなと思います。
結論
「うまくいく確率が高くなる考え方」をすれば、未来を恐れず前に進めるようになる!
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