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住宅ローンを組んでいると不動産投資の融資受けるのに影響はある?
賃貸管理
2018/11/22 2018/11/22

住宅ローンを組んでいると不動産投資の融資受けるのに影響はある?

株式会社ラルズネット 編集部

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住宅ローンを組んでいると不動産投資の融資受けるのに影響はある?

ある程度の富裕層でなければ自己資金のみで不動産投資を行うのは中々難しいものがあります。そんな限られた人以外を手助けしてくれるのが金融機関からの融資です。

しかし、既に自宅のために住宅ローンを組んでいる場合、融資を受けることは可能なのでしょうか?住宅ローンが不動産投資の融資に与える影響について見ていきましょう。

住宅ローンがあっても不動産投資の融資は受けられる?

住宅ローンがあっても不動産投資の融資は受けられる?

結論から言うと、住宅ローンを組んでいても不動産投資の融資を受けることは可能です。しかしながら、住宅ローンが何の影響も与えないわけではありません。

住宅ローンを組んだ時のことを思い出してみてください。審査として、他に借り入れがないか確認された覚えがあると思います。

これは不動産投資の融資における場合でも同様です。

金融機関は決して善意で融資を行っているわけではなく、利子による収益を期待して融資するのです。

返済が滞るようでは元も子もありません。したがって、返済能力がどれだけあるのかが重要になってきます。

月収が30万円ほどで何も負債を抱えていない場合と、月の返済額が10万円の住宅ローンを抱えている場合で比較すると、負債がない場合では、そのまま月30万円の返済能力があるとみなされますが、住宅ローンを抱えていた場合では月々の返済額を差し引いた20万円が返済能力とみなされるでしょう。

返済能力のある人にはそれだけ高額の融資が期待できますが、返済能力の乏しい人はそうはいきません。

したがって、住宅ローンを組んでいながら不動産投資の融資を受けようと思うと、その分審査や融資額が不利に働くことになります。

年収から想定される融資額よりも少ない額しか融資を受けられない可能性は十分に考えられます。

それだけではなく、金融機関によっては融資の審査自体が通らない場合もあるのです。

これは、自宅用マンションの資産価値が低く見積もられる傾向にあることが原因と考えられます。

住宅ローンを組んでいても融資は期待できますが、条件によっては満足のいく融資を受けられないことを頭に入れておきましょう。

住宅ローンを抱えていても融資を受けやすくする方法

不動産投資の融資において足枷となり得る住宅ローンですが、そんな住宅ローンを抱えたままでも有利に融資の審査を進める方法はあります。

それは借入金額を少なくすることです。借入金額が少なければ少ないほど、融資の審査は通りやすくなります。

借りられるのならば少しでも多く借りたいと考える人も多いでしょうが、はじめから高額な融資を申請する方法は賢くありません。

ましてや、不利な住宅ローンを抱えている場合は尚更です。返済能力に見合わない融資を希望しても、突っぱねられて終わりでしょう。

大切なのは、自分の現状を正確に把握して、自分の返済能力に見合った借入額を提示することです。

あまりにも考えなしの借入額を提示してくる人は、無茶な不動産投資を行うのではないかと、審査担当者に悪い印象を与えかねません。根拠のある数字を提示できるようにしておきましょう。

肝心の借入金を少なくする方法ですが、これは2つ考えられます。

まずは、自己資金を増やすことです。借入金を減らす方法としては単純ですが、そう簡単に集められるものでもありません。

しかし、審査をパスできなければ何も始まらないのも事実です。できるだけの努力をして、少しでも多くの自己資金を用意すべきでしょう。

もう一つの方法は、安価な物件を選ぶことです。せっかく投資をするのならば、立地条件が良く、なるべく新しい物件が良いでしょう。

しかし、こだわり過ぎて融資を受けられなければ意味がありません。十分な自己資金を用意できないのであれば、物件選びを妥協する必要があるでしょう。

しかし、妥協しすぎて入居者が集まらないような物件に投資してしまっては本末転倒です。物件の価格と条件のバランスを見極めましょう。

住宅ローンがある状態で不動産投資の融資を受ける際の注意点

住宅ローンを組んでいる状態で不動産投資の融資を受けた場合、当たり前ですが、月々の返済額が融資分上乗せされます。

そのため、問題なく両方の返済を続けられるか注意が必要です。不動産投資をすることで家賃収入をのぞめますが、あくまでそれは不動産経営が軌道に乗ってからの話です。

はじめの内は、思ったように入居者が集まらなかったり、退去者が続出したり、物件によってはリフォームなどが必要になる場合もあるでしょう。

売却益を期待して投資した場合も同様に、思惑通りに物件の価値が上昇するかどうかはわかりません。

このような事態を予測して、長期にわたった返済プランを立てておくことが何よりも大切です。

不動産投資による収入が満足に得られないからと言って、金融機関は返済を待ってはくれません。

期待した収入が得られない場合でも、しばらくは問題なく返済ができるような余裕のある資金繰りを目指しましょう。

住宅ローンがあっても不動産投資は諦めなくていい

住宅ローンを組んでいても不動産投資の融資は受けられます。

しかし、住宅ローンの分審査などで不利になるのも事実です。また、二重に負債を抱えることになるため、月々の返済による負担や、不動産投資がうまくいかなかった場合のリスクも大きなものとなります。

これらのリスクや負担を小さくするには、さまざまな事態を想定した今後のプランを考えておくことが何より大切です。

住宅ローンがあるからと言って不動産投資を諦める必要はありません。どうすれば住宅ローンの返済と不動産投資が両立できるか、色々なプランを練ってみましょう。

この記事を書いた人:株式会社ラルズネット 編集部