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不動産売却時に義務付けられたホームインスペクションを説明
出口戦略
2022/02/01 2022/02/01

不動産売却時に義務付けられたホームインスペクションを説明

株式会社ラルズネット編集部

収益物件全般一棟メリット費用売却デメリット基礎知識手続き・流れ

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不動産売却時に義務付けられたホームインスペクションを説明

宅建業法の改正によって不動産売買時に義務となる新しい事柄が追加されました。

その義務というのはホームインスペクションというもので、住宅などの調査を行うことを指します。

ここではそのホームインスペクションの義務化についての情報と、ホームインスペクション全般に関することについて説明します。

ホームインスペクションとは何か

ホームインスペクションとは第三者の立場から住宅の全体的な劣化状況や、売りに出すにあたって修繕すべき場所の検査、それらの改善にかかる時間や費用を調べることなどを指します。

ここではそのホームインスペクションについて掘り下げて説明します。

診断内容とは

ホームインスペクションで行われる診断は基本的に目視で確認できるものがほとんどです。

例えば建物の外壁内容なら、ひび割れやシミができていないかなどを確認したり、塗装が変色したり、剥がれ落ちていないかを確認したりなどです。

他にも家の中の階段の手すりがぐらついていないかや、リビングなどの床が沈んでいないか、廊下を歩いた時にきしむ音がするかなどの、目視以外の簡単に確認できるものも診断内容に含まれます。

また特に重点的に調査を行うのは構造上主要になり得る部分と、雨漏りなどを引き起こす心配がある部分です。

誰が行うのか

ホームインスペクションの時に検査を担当する人には「既存住宅状況調査技術者」という資格が必要になります。

この資格は平成29年2月に創設されました。そしてこれは一級建築士、二級建築士、木造建築士のみが取得できる技術者資格で、住宅に関する専門的な試験に合格することで取得することができます。

しっかりとした専門家が担当をするので、目視のみの検査とはいえ診断結果の信頼性は高いです。

ホームインスペクションが義務になった時期とその内容について

平成30年4月1日から施行された改正宅建業法によって、ホームインスペクションが義務化されました。

ここではその義務化されたホームインスペクションの内容と、買主に対して実施されるタイミングについて説明します。

中古住宅のみを対象とする

義務化されたのは全ての物件ではなく中古物件に関してのみです。

なぜならホームインスペクションは住宅の劣化や問題性などを調査するもので、建築されたばかりの物件には行う意味がほとんどないからです。

したがって新築の物件などに関しては従来通りで、あまり影響はないでしょう。

ホームインスペクションの説明

この法の改正により不動産業者などは買主や売主に対して、ホームインスペクションという存在についての説明が義務になりました。

したがって今後は、このホームインスペクションの世間の認知度は徐々に上がっていくでしょう。

ホームインスペクション事業者の紹介・あっせん希望かの確認

ホームインスペクションそのものの説明だけでなく、売主や買主に対してのホームインスペクション事業者の紹介や、あっせんの希望の確認作業なども義務になりました。

これにより中古物件の売買においては、ホームインスペクションを利用した取引も増加していく可能性があります。

ホームインスペクションが買主に対して実施されるタイミング

ホームインスペクションは原則的に買主が契約をする前に実施されます。

契約をした後にホームインスペクションをして欠陥などを発見したとしても、その不具合を理由に契約を破棄するといったことができないからです。

ホームインスペクション義務化の背景について

改正宅建業法の施行には、主に中古物件の流通をよりスムーズにするためという狙いがあります。

それまでの中古物件市場では買主側が購入の際に実際に購入してみるまで、物件の詳細が分からないということが多くありました。

それゆえに耐震性や断熱性などの不具合や、事前に知らされていない欠陥などが後々見つかることがあり、売主と買主の間にトラブルも起こりやすかったといえます。

中古物件市場におけるホームインスペクションの説明や、利用確認を義務化することで、それらのトラブルの不安感を緩和して、売買を活性化させようというのが改正宅建業法の主な目的なのです。

ホームインスペクションを行うメリットとデメリットについて

ホームインスペクションにはメリットが多くありますが、デメリットも存在します。ここではそのメリットとデメリットについて説明します。

メリット

ホームインスペクションを行うことによって、買主が物件への安心感を抱きやすくなるため、売却できる可能性が高くなります。

また事前に住宅全体の調査を行うため、売却した後に起こりやすいトラブルなどを回避しやすくなります。

そして瑕疵保険の加入の際に行われる調査と検査範囲が同じため、結果に問題がなければそのまま瑕疵保険に加入できるという点もメリットの一つです。

デメリット

ホームインスペクションは専門の業者に検査を依頼するため、そのための費用が別で必要になります。そして捨て置けない瑕疵などが発見された場合、補修費用が必要です。

またホームインスペクションは目視での検査が主なため、専門家が検査をするとはいっても、稀に目視で気付けない欠陥などが後で発見される可能性もあるのでその点は注意が必要です。

ホームインスペクションを行って資産価値を高めよう

中古物件の流通をスムーズにするために、改正宅建業法によって義務化されたホームインスペクションが、どういったものなのかを上記の記事を参考にして把握しましょう。

そして特に問題がないのならば、投資物件の資産価値と売却の可能性を高めるために、一度検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人:株式会社ラルズネット編集部