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収益物件売却のために修繕履歴を残しておく必要性
出口戦略
2018/08/09 2018/08/09

収益物件売却のために修繕履歴を残しておく必要性

株式会社ラルズネット 編集部

収益物件全般アパート一棟売却

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収益物件売却のために修繕履歴を残しておく必要性

収益物件売却のためには、修繕履歴を残しておく必要があります。なぜ、残しておくといいのでしょうか。

ここではどのような場合に修繕履歴を残しておいた方がいいかを具体的に説明します。また、修繕履歴の作り方もご紹介しますので、参考にしてください。

収益物件売却のためには、修繕履歴が必要! その理由とは?

収益物件売却のために修繕履歴を残しておく必要性

修繕履歴とは修繕や更新などを含めて建物の建築部位や設備機器に関する、工事履歴のことです。

収益物件を売却するためには、修繕履歴は残しておく必要があります。何故なら、購入者にとってどのような修繕や維持をしてきたかは重要になるからです。

購入をする際の判断材料になるので、修繕履歴があると売却しやすくなるでしょう。

また、適切に修繕された直後は、高く売れる可能性があります。物件を売却する際には、築年数が大きく関わり古い物件の場合は売れにくくなります。

しかし、しっかりと修繕を行っていれば、適切な価格で売却できるのです。中でも、一棟マンションやアパートの場合は、購入者側に修繕履歴を提示してほしいと言われることが少なくありません。

何故なら、いつどのような修繕をしたか分からなければ、購入後の資金計画が立てられないからです。

修繕がされていない物件だった場合、購入した後に大規模修繕をしなくてはならず、多くの費用が掛かるかもしれません。

それらを確認するためにも、修繕履歴を見る必要があるのです。よって、収益物件を売却する際、購入者に安心感を与えるためにも修繕履歴をしっかりと残しておきましょう。

履歴を残しておくといい修繕の具体例

修繕履歴では、具体的に「雨漏り修繕」「外壁の塗り替え」「白アリ駆除記録」「給湯器の設置年数」「火災報知器設置と消火設備の交換」などが残っているといいでしょう。

雨漏り修繕は重要視される項目の一つです。雨漏りの修理や合併浄化槽の復旧には数十万円掛かります。購入者は最初から雨漏りがしている物件を欲しいとは思わないでしょう。

修繕されている場合は、その履歴を確認していつ行われたか、行った業者はどこかの確認をしているのです。

外壁の塗り替えでは、物件の寿命を左右するものになるので確認が必要になります。一般的には外壁塗装は約10年~15年に一度行われ、それ以外にもヒビや割れがあった場合は修繕しなくてはなりません。

修繕履歴が残っていると、いつ行ったかが分かるので購入者側も安心できるのです。

また、白アリに浸食されてしまうと、大規模な修繕が必要になります。よって、白アリの駆除記録は残しておく必要があり、また、白アリ被害による修繕をしたことがあるかも重要になります。

白アリ駆除は定期的に行う必要があるので、いつ行ったかの記録や業者名がわかるといいでしょう。

給湯器の設置年数も重要になります。給湯器の寿命は約10年~15年と言われているので、それ以上の年数使っている場合は交換しなくてはなりません。

給湯器寿命が近い場合は入居者が入る前に、交換する必要があるでしょう。入居後に不具合や交換があると、工事が大変になってしまいます。

もし、寿命まで期間があったとしても、給湯器は定期的なメンテナンスも必要になるので点検時期も把握しなければなりません。よって、給湯器の設置年数も修繕履歴に残しておく必要があるのです。

さらに、火災報知器設置と消火設備の交換も、修繕履歴に残しておきましょう。物件を所有するには消火設備などの決まりがあり、それらを正しく行っていないと消防署からの改善命令や要請があるからです。

新しい物件の所有者は、内容をしっかりと確認して安心して暮らせる物件にしなくてはなりません。所有者が新しくなると、新規消防設備を作らないかという要請があることもあります。

例えば、火災時に自動で連絡できる設備や消火器交換、新設の避難階段などです。新しい所有者は修繕履歴を持っていれば、消火器がいつ交換したかも分かるでしょう。交換した時期が分からないと、不具合に備えて交換しなければならなくなってしまうのです。

よって、安心して購入してもらうためには、消火設備などの記録は重要になるでしょう。

修繕履歴の作り方とは?

修繕履歴の作り方とは?

修繕履歴を作成するためには、自分で専用ソフトによって作成する方法と不動産会社へ依頼する方法があります。

修繕履歴には書くべき項目や内容が多いため、専用ソフトや得意としている不動産会社の手助けが必要です。

自分で作成する場合は、専用ソフトかエクセルなどの修繕履歴様式をダウンロードします。今までに実施した修繕について、工事の内容を詳しく記入していくのです。

具体的には、実施時期や場所・部位、工事内容について記入します。

その際には、修繕内容がわかる資料として設計図面や契約書、積算内訳書などがあるといいでしょう。それらも重要な資料になり、売却の際には引渡すことになるので一緒に保管しておくことが大切です。

維持管理費への影響が少ない部分的修繕や補修に関しては省略してもいいのですが、なるべく記録に残しておくことで、より詳しい参考資料になります。

修繕履歴を残して、失敗しない収益物件売却を!

修繕履歴を残すことで収益物件を効率的に売却できます。修繕履歴が残っていないと、購入者の候補から外されることもあるでしょう。

購入者から詳しい履歴を確認したいと言われても、忘れてしまっていることもあります。

その場合に修繕履歴が役に立つのです。売却の際に物件の価値を下げないためには、修繕履歴が大切になります。

この記事を書いた人:株式会社ラルズネット 編集部

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