ぶっちゃけ教えて!「大企業」と「ベンチャー企業」、どっちがいいの?【後編】
前編の記事はこちら
▶︎ぶっちゃけ教えて!「大企業」と「ベンチャー企業」、どっちがいいの?【前編】
目次
大企業では、仕組みがすでに用意されている。ベンチャー企業では、あなたが仕組みをつくる。
会社規模に関わらず、企業活動には「人の能力に関係なくきちんとパフォーマンスが出る仕組み」というのが欠かせない。
「○○の業務はAさんしかできない」「△△の業務はBさんしかできない」というのでは、会社としてのリスクが高く、また、何よりもAさんとBさんの負荷が高すぎて、永遠に休めないことになってしまうからだ。
そのため、仕組み作りが必須となる。
では、この仕組み作りにおいて、大企業とベンチャー企業とでは、何が違うのか?
それは、「仕組み作りを、誰がやるのか?」という点だ。
大企業では、仕組みを作るのにも専門部署がある。誰もが「○○戦略室」「○○企画室」などの名称を聞いたことがあるだろう。
しかし、ベンチャー企業では、基本的にすべて現場スタッフがその場で仕組みを作っていく。
ベンチャー企業の現場では、「このままだと業務が回らない!でも、人は限られている・・。どうする?」という場面に数え切れないほど遭遇する。
そこで初めて、あれこれ人手がかかっていた部分をボタン1クリックで終わるようプログラムを組むとか(=効率化)、専門知識がない人でもできるようなマニュアルをつくり他部署のスタッフにも手伝ってもらえるようにするなど(=誰でもできる化)、仕組み化のアイデアが出てくるのだ。
ビジネスパーソンとしてのレベルは、この「仕組み作り」をどれだけ考え、実行したかで決まるといっても過言ではない。
目的意識が高く主体的な人は、大企業からも内定をもらいやすいが、そんな人こそ大企業を早々にやめてベンチャー企業に転職してしまうことがあるのは、少なからずこれが原因だ。
目的意識を高く持ち、主体的に働こうとしているのに、大企業では、自分で仕組みを考え作っていくことを許されず、むしろ与えられた仕組みの上で動くことこそが優秀だと言われてしまう。
この矛盾に耐えられない人は多いのだ。
ちなみに、「仕組み作り」の考え方は、当社では必修科目ともいえるほど重要な位置付けになっている。
詳しくは以下の記事に掲載されているので、合わせて読んでみてほしい。
▶︎ラルズネットの組織論 ~優秀な人が不在でも困らない仕組み~
大企業とベンチャー企業、ホンモノの実力がつくのはどっち?
私が大企業に勤めていたとき、名刺を出せばほとんどの人が会ってくれた。
これは、大企業の大きなメリットの一つである。
普段会えないような経営者の方が、新人の私を社長室に通してくれたことも一度や二度ではない。
しかし、ベンチャー企業に移るとその現実は変わった。
相手に認められるには、企業名ではなく、個としての実力を評価されなければいけなかった。
考えてみれば、これは当たり前の話だ。
あなたのアクションがうまくいったとき、それが「会社の看板力」なのか、「あなたの実力」なのかを意識するのは重要なことだ。
もちろん、会社ありきで対応するため、完全に分けて考えることはできない。
しかし、大企業ですらどうなるかわからないこのご時世で、もし、知名度という「看板」だけに惹かれて入社してしまったら、それこそリスクが高いだろう。
また、大企業に入社した学生と話していると、
「自分はまだ研修中の身なのに、ベンチャー企業に入った友達は、すでに重要プロジェクトの一員になってバリバリ働いていて・・」
とか、
「私はまだチェック業務ばかりなのに、友達の企業ではすぐに第一線でプログラミングをやらせてもらっているみたいで・・」
ということをよく耳にする。
たしかに大企業では、入社後1年間は研修や雑務が多く、2年目・3年目になってようやく現場の仕事をやらせてもらえるというパターンも少なくない。
それに比べて、ベンチャー企業の場合、実力によっては早い段階で重要なプロジェクトに就くこともある。
これを、責任が重いと考えるのか、成長のチャンスととらえるのかは、人それぞれだ。
その他、大企業とベンチャー企業についてよくある質問
大企業は安定していて、ベンチャー企業は不安定なのか?
これは、両者の全国的な平均値を取れば、もちろん正しいだろう。
ただし、どんな場合でも「大企業だから安定、ベンチャー企業だから不安定」という図式は完全に崩壊している。
誰もが知る大企業の倒産・買収・合併のニュースは後を絶たない。企業名はいまさら挙げていくまでもないだろう。
逆に、ベンチャー企業でも、ビジネスに月額収益モデル(サブスクリプション)が確立されていれば、そうでない企業よりはるかに安定度が高い(当社でいえば、不動産ポータルサイト事業がこれにあたり、売上の9割を占めている)。
志望企業のビジネスモデルはしっかり確認しておこう。
大企業は待遇が良くて、ベンチャー企業は待遇が良くないのか?
これは、当然だが、企業によってまったく違う。
初任給だけで見れば、ベンチャー企業はそれなりの額でなければ人が集まらないと考え、大企業は自社のブランド力から最初は低めの額でも人が集まると考えているケースもある。
もちろん、その逆もあり、あまりに零細企業であれば給与面に関して期待するのは厳しいだろうし、大企業であっても、外資系コンサルなど、新卒から信じられないくらい高額な給与を提示する企業もある(ただし、そういう企業は成果至上主義である)。
一般的には、大企業は社員数が多く、デキる2割の人が、そうでない8割の人を支えている構造のため、どんなに好成績を叩き出しても、初期のうちは、そこまで極端に待遇に差がつくことはない。
その点、ベンチャー企業は実力主義が多いため、早いうちから差はつきやすいといえる。
業績に大きく貢献した者は、すぐに高い評価をもらうだろう。
次に、福利厚生に関してだが、これはベンチャー企業はまだまだ未熟なところも多く、大企業の方が手厚いケースが多い。
ただし、企業によっては、大企業並みの福利厚生を用意しているベンチャー企業もある。
志望企業のホームページで必ず確認しよう。
ちなみに、ラルズネットの場合、待遇・福利厚生については、『経済的にも時間的にもゆとりあるワークスタイルを』をテーマに、社員が働きやすい環境作りにかなり力を入れている。以下のページから確認してみてくれ。
こんな人がベンチャー企業に向いている!
「大企業とベンチャー企業、どっちがいいの?」
これに正解はない。あるのは、向き不向きだけだ。
以下の特徴がある人は、ベンチャー企業が向いている。一言でいうなら、能動的な人だ。
ベンチャー企業が向いている人の特徴
・上司ではなく、お客様(ユーザー)を喜ばせることに集中したい
・早期に実践的な仕事をやりたい
・会社の仕組みを自ら作っていきたい
・会社の舵をとる一員として、企業運営のダイナミックさを体感したい
・会社の知名度に頼るのではなく、いつ、どこでも、自分自身でやっていける実力をつけたい
逆に、上記に当てはまるものが一つもない人、つまり受動的な人は、ベンチャー企業は向いていないかもしれない。
与えられた作業をただこなすだけのスタンスの人であれば、おそらく周囲とすれ違いが生じるだろう。
あなたが向いているのはどちらなのか、今一度、考えてみよう。
そして、「大企業」か「ベンチャー企業」か以上に、何よりも、あなたが興味を持った「その企業」が自分に合っているのか、職場見学会やインターンシップなどのイベント情報を確認し、実際に見に行ってみよう。
ラルズネットのインターンシップ情報も、以下から確認できる。ぜひチェックしてみてくれ。
あなたが働く企業は、あなたが決めなければいけない
最後に、大企業とベンチャー企業、どちらも経験した私からあなたに、間違いなく一つアドバイスできることがある。
それは、絶対に「知名度」「評判」「周囲の声」「親の安心感」など、あなたの中から湧き起こるもの以外の要素で、企業選びをしてはいけないということだ。
あなたが、自分の内なる声に耳を傾け選んだ企業なら、多少理想とズレていても、がんばりがきく。
しかし、あなたの内なる声と関係のない情報に振り回され、選択してしまったのなら、後悔してもしきれないし、がんばりもきかない。
選んだ企業で実際に働くのは、あなただ。誰かがあなたの代わりに働いてくれるわけではない。
あなたが働く企業は、あなたが決めなければいけない。他の誰かに決めさせてはいけないのだ。
まずは、企業と接触し、自分の肌で感じること。すべてはそこからだ。
画面とにらめっこしていても始まらない。
あなたのためだけのリアルな情報は、常に現場にしかないのだから。
▶︎徹底比較!「SIer系企業」と「Web系企業」、自分に合っているのはどっち?
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